最近ロゴなどが食い込まなくなったのは気づいただろうか?
APCが新型にリプレースされ、性能があがったからだ。
APCはLinuxで実装されている。ついでにいうとタッチパネルなど端末や埋め込まれたディスプレイの多くはWindowsだ。
性能があがったのはぶっちゃけハードウエアが大きい。
FA、いわゆるファクトリーなので10年以上保守可能な製品となるので、割とハードの性能は高くない。信頼性と部品供給のみを重視している。
とはいえ10年も保守部品をコンプータの世界で置いておく訳では無い。
TV局がシステムを購入したときに、まるっと2セット余分に用意しておくのだ。
1セットは未開封で保管し、もう1セットは向上で組み立ててトラブル時の検証用に置いておくのだ。(最近はこの検証用も置かなくなっている)
なので、新しい製品はなかなか採用されなかったが、地デジ開始から20余年。完全に当時のものより数倍の性能のハードが使われている。
もう一つ。APCから各機器に制御を出す際にバラバラと命令を送っていたため、命令の量が多くなり、これがボトルネックにもなっていた。
その命令を統一化し、ブロードキャスト送信で各機器へ動じに送りつけるようになったので、1フレームのズレすら無くなってきたのだ。
まだずれている局は古いシステムを長持ちさせているというより予算がないのでいつまでもリプレースできないでいるのだ。
あたらしくなったシステムでもlinuxはRHEL6だ。理由は7にするメリットがないためだ。
ノードと呼ばれる各機器および各機器と連携するためのIFはRHELでなく、Slackwareだ。
ノードはそもそもGUIをまったく持たないのでOSで必要な機能をカスタマイズしやすいものが適しているからだ。Slackwareも最新のバージョンはこなれていないのでやはり枯れたバージョンが使われる。
これもハードの性能があがっただけで命令の処理が速くなり、フレーム誤差が出にくくなっている。
まぁ、なんにせよいいことだが、音声ははフレームズレしていることがある。
番組サーバーの送出で、映像・音声のタイミング調節が間違っている、というかちゃんと会わせていない。
録画編集時に1フレームも落とさず編集することを是としてきたが、音声ずれのせいであまり気にしなくなってしまった。
編集時にはここが最も重要なのだが、いつか直してほしいものだ。